約幹伝ヨハネでん)” の例文
書架から手擦てずれのした、羊皮表紙の新約全書を引ずり出した。盲目めくらさぐりに開くと、約幹伝ヨハネでんの十一章が出た、七節から読始めたが気も無く止した。又開けたのは馬太マタイ伝の六章、有名な山上の垂訓である。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)