“約之”の読み方と例文
読み方割合
やくし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此年乙未には蘭軒門人森枳園の家に冢子ちようし約之やくしが生れた。渋江抽斎の家では嫡子恒善つねよしが既に十歳になつてゐて、此年第二子優善やすよしが生れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
棭斎の識語のある此本は後枳園の子約之やくしの手に帰し、今は浜野知三郎さんの庫中にある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此人の事は猶後に再記するであらう。森養真は枳園きゑんの子約之やくしである。東席順に「御広間番格奥御医師無足森養真三十四」と云つてある。その天保六年生であつたことは既に記した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)