“糊紅”の読み方と例文
読み方割合
のりべに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本雨ほんあめといひ糊紅のりべに仕掛しかけといふが如き舞台における極端なる部分的の写実は浮世絵師が婦女の頭髪と降雨こううとを一本々々に描きたるに比すべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
角太郎の勘平が腹を切ると生々なまなましい血潮が彼の衣裳を真っ赤に染めた。それは用意の糊紅のりべにではなかった。
半七捕物帳:03 勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
のどの切り口や頬のあたりには糊紅のりべにをしたたかに塗った。
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)