“糊塗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こと88.6%
ごまか5.7%
かく2.9%
まじく2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小染川、只木の両名を糾問すべきでございます、早く致しませぬと、かれらが気づいて、糊塗ことの手段をとるおそれがございましょう。
無論前にもいう通り二人の恋愛関係がはじめから誤った姑息こそくな手段で、糊塗ごまかしていた事が、因をなしたには違いないが——
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
素盲の金五郎、すわといえば直ぐに立つ軽装を、巧みに合羽で糊塗かくしている。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
月給だけでは私を中学へ入れる事すら覚束おぼつかなかったのだが、幸い親譲りの地所が少々と小さな貸家が二軒あったので、其上りで如何どうにか斯うにか糊塗まじくなっていたのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)