“まじく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間敷88.9%
糊塗11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんぼ実があるとて、まだ年若な清さん、私はこんなお多福たふくでも側にゐられて気持の悪くなるほどの女でもある間敷まじく、つひ手がさわり足が障るといふやうな事にならば
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一札入申候証文之事いっさついれもうしそうろうしょうもんのこと、私儀御当家様とは何の縁びきも無之これなく、爾今門立小唄かどだちこうたその他御迷惑と相成可一切事あいなるべきいっさいのこと堅く御遠慮申上候、若し破約に於ては御公儀へ出訴なされ候も夢々お恨申す間敷まじく
月給だけでは私を中学へ入れる事すら覚束おぼつかなかったのだが、幸い親譲りの地所が少々と小さな貸家が二軒あったので、其上りで如何どうにか斯うにか糊塗まじくなっていたのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)