“籠塀”の読み方と例文
読み方割合
かごべい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石の門柱もんばしらに鉄格子の扉が取り附けてあって、それが締めて、脇の片扉だけがいていた。門内の左右を低い籠塀かごべい為切しきって、その奥に西洋風に戸を締めた入口がある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
爪先上つまさきあがりの道を、平になる処まで登ると、又右側ががけになっていて、上野の山までの間の人家の屋根が見える。ふいと左側の籠塀かごべいのある家を見ると、毛利某という門札が目に附く。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
切角せっかくの不忍の池に向いた座敷の外は籠塀かごべいで囲んである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)