“簇葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらは37.5%
そうよう25.0%
ぞくよう12.5%
むらば12.5%
むれは12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路傍の林の簇葉むらはは、その光を漉して、青い光を樹根きのねへ投げ、林の奧は見透されないやうに、光と影が入り亂れて、不思議な思ひを起させる。
霧の旅 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
これらの簇葉そうようのようなかたまりは炉のなかの鉱滓かなくそのように土堤にそうてよこたわり、自然がまだ内部においては「さかんに吹き分けられ」つつあることを示している。
ヘエ・ド・ルウトの墓地の二本の水松いちいは特にウウル県の格別の保護を受けてゐる。一八三二年に、此の二本の水松はその簇葉ぞくようで、墓地全体と会堂の一部を覆つてゐた。
二つの小川が、というよりもむしろ二つの沼が、この池と言ってもいいところへ注いでいて、海岸のその部分のあたりにある簇葉むらばは一種の毒々しい輝きを持っていた。
私は薄暗がりを透して、その木の恰好と簇葉むれはの特徴から、樅だと見分けることが出來た。近づいて行くと、目標の燈は消えて失くなつた。何かの妨害が間に這入つたのだ。