“立込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてこ83.3%
たちこ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで野原同然に茫々ぼうぼうとしていた往来おうらいが、左右の店の立込たてこんで来ると共に狭くなる上に、鉄道馬車がその真中を駆けつつあるにもかかわらず
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
狭い土地に、数のない芸妓やによって、こうして会なんぞ立込たてこみますと、目星めぼしたちは、ちゃっとの間にみんな出払います。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
例えばキス釣なんぞというのは立込たちこみといって水の中へ入っていたり、あるいは脚榻釣きゃたつつりといって高い脚榻を海の中へ立て、その上にあがって釣るので、魚のお通りを待っているのですから
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)