突銭つきせん)” の例文
(一息に煽切あおっきる)ああッ、う——い。……御勘定……(首にかけたきたな大蝦蟇口おおがまぐちより、だらしなくひもを引いてぶら下りたる財布を絞り突銭つきせんする)弘法様も月もだがよ。銭もあまねく金剛を照すだね。えい。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)