“空也念仏”の読み方と例文
読み方割合
くうやねんぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧暦の十一月十三日から四十八夜の間瓢箪ひょうたんをたたき空也念仏くうやねんぶつを唱えて歩くもので、極めて卑近なぎょうをして俗衆を教化しようとした空也上人の衣鉢いはつを伝えたものであります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
美術では繊美な様式が生まれ、それが後代の人から純日本式として受け容れられている。宗教には空也念仏くうやねんぶつのごときが現われる。すべて光景の一変したことを思わせるものである。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
教義となると、空也念仏くうやねんぶつの脈をひき、法然ほうねん門下の浄土宗の流れもじえ、一遍上人いっぺんしょうにんの発想をもととして、なかなかむずかしそうであるが、法友同士の約束は、かんたんでまた、しごく自由であった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)