穴師アナシ)” の例文
穴師アナシ神人の漂遊宣教は、播磨風土記によつて知られるが、同時に此詞章が、神楽歌採物トリモノカツラ」のものである事を思ふと、様々な事を考へさせられる。
譬へば、穴師アナシ神人の山の聖水を以てする呪法は、恐らく穴師部所伝の詞章を生んだものと思はれる。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
が「穴師アナシの山の山人」と神楽歌にも見えた大和宮廷時代から伝承したらしい山人は、大和国の国魂であり、長尾宿禰が、祭主即、上座神人に任ぜられたのであつた。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まきもくの穴師アナシの山びとも、空想の仙人や、山賤ヤマガツではなく、正真正銘山カヅラして祭りのニハに臨んだ謂はゞ今の世の山男の先祖に当る人々をしたのだ、と柳田国男先生の言はれたのは、動かない。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
信州の安曇氏は固より、大和の穴師アナシ神人などが其だ。