穏和おとなし)” の例文
其新聞には野口雨情君も行くのだと小国君が言ふ。「甚麽どんな人だい。」とくと、「一二度逢つたが、至極穏和おとなしい丁寧な人だ。」
気障きざ厭味いやみもない、言語ことばから挙動ものごしから、穏和おとなしいづくめ、丁寧づくめ、謙遜づくめ。デスと言はずにゴアンスと言つて、其度ちよいと頭を下げるといつたふう。風采は余り揚つてゐなかつた。