“種（スペーシス）” の例文

似たような形というのも当り前であって、同じ種（スペーシス）の雄と雌とである。ずわい蟹は、脚を伸ばすと、全長一尺五寸から、大きいのになると、二尺くらいもある。

母性愛の蟹 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)

されど、一面にはまた種（スペーシス）保存の本能がある。恋愛である。生殖である。これがためには、ただちに自己を破壊しさってくやまない、かえりみないのも、また自然の傾向である。

死刑の前 (新字新仮名) ／ 幸徳秋水(著)

“種”の意味

《名詞》

（たね）種子植物において有性生殖によって形成される散布体。種子。

（たね）原因。

（シュ）生物分類の基本単位で、連続した有性生殖を可能とする集団。

（シュ）ギリシャ哲学で外観という意味の語είδος（エイドス）の和訳語。

（シュ）種類。領域。性質。

（ぐさ、接尾的）…のたね。…の材料。（動詞連用形など）「語り―」
(出典:Wiktionary)

種	常用漢字 小４ 部首:⽲ 14画