“程経”のいろいろな読み方と例文
旧字:程經
読み方割合
ほどへ86.7%
ほどた13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月も末近くなると、ず三枝さんがお引き上げになり、程経ほどへて日向さんもとうとう爺や一人をお残しになって東京へお帰りになられました。
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
尾でもって鐘をたたくと、ほのおが燃え上る——寺の坊さんたちは頭をかかえて逃げ出したが、程経ほどへて帰って見ると、鐘はもとのままだが、蛇はいない
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
心の不思議な作用として倉地も葉子の心持ちは刺青いれずみをされるように自分の胸に感じて行くらしかった。やや程経ほどたってから倉地は無感情のような鈍い声でいい出した。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それから程経ほどたって野枝さんと二人で銀座をブラブラしている処へ偶然邂逅でっくわし、十五分ばかり立話しをした事があったが、それ以来最近の数年間はただ新聞で噂を聞くだけであった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)