祥月しょうつき)” の例文
母の祥月しょうつき命日は九月二十五日のところを一日繰り上げて、廿四日の日曜日に善慶寺で法事をすることにした、従って辰雄と私は土曜日に下阪しなければならないが
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
斎藤先生の祥月しょうつき命日に当っていたために、一種の天意とか、無常とかを観じたからでもない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其家そこのなにがし、遠き昔なりけん、村隣りに尋ぬるものありとて、一日あるひ宵のほどふと家を出でしがそのまま帰らず、捜すに処無きに至りて世に亡きものにきわまりぬ。三年の祥月しょうつき命日の真夜中とぞ。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)