“磯貝”の読み方と例文
読み方割合
いそがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内記はそうだと頷いた、「磯貝いそがいなにがし、三浦なにがしという者が、明国みんこく人から伝えられたのを、さらにくふうしたのだそうだが」
と見まわすと、この中では一番の年少者で眉目びもくの清秀な磯貝いそがい十郎左衛門が少し、青白い顔して、片手で腹を抑えていた。
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四五日前から板倉は中耳炎で耳だれがたまり、神戸の中山手の磯貝いそがいと云う耳鼻咽喉科へ通っていたが、一昨日になって乳嘴にゅうし突起炎を起したから手術しなければいけないと云われ
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)