“硬過”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こわす50.0%
かたす25.0%
かたすぎ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「冷えてるのはいいが、硬過こわすぎてね。——阿爺おとっさんのように年を取ると、どうもこわいのは胸につかえていけないよ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
海棠かいだうの露をふるふや物狂ものぐるひ」の下にだれだか「海棠の露をふるふや朝烏あさがらす」とかいたものがある。鉛筆だから、書体はしかとわからんが、女にしては硬過かたすぎる、男にしてはやわらか過ぎる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鐫ると云うと硬過かたすぎる。浮くと云えば空を離れる。このよいとこの花をどう形容したらよかろうかと考えながら、小野さんは二人を待ち合せている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)