石斧いしおの)” の例文
建築用けんちくようの木材は火にてき切り又は打製石斧いしおのにてたたりしなるべし、是等をくくり合するには諸種のなわ及び蔦蔓つたづるの類を用ゐしなるべし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
鉄槌てっついから火バナが散り、石斧いしおのからは、異様な響きとにおいが立った。不気味なこだま、キ、キ、キ……とはらわたをしぼるような何かのきしみ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石斧いしおのをもったまま、手をヤヨイ号の残骸ざんがいの方へのばし
氷河期の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
柄は木質にてちて居りし事故、如何いかなる方法にて石斧いしおのくくり付けしか詳ならされど、其状そのじやう現今げんこんおこなはるるタガネと大差たいさ無かりしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
製法 磨製石斧の製法せいはふは現存石器時代人民のす所につてもるを得れと、遺跡ゐせきに於てる所のけのくぼみ有る石片截り目を存する石斧いしおのにぶきもの刄の鋭きもの
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)