“矍鑠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かくしゃく89.7%
くわくしやく10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人の足は矍鑠かくしゃくたるものだったが、それでも三人の足にくらべるとさすがにのろかった。しかし、滝までは三十分とはかからなかった。
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
菊池五山もまた矍鑠かくしゃくとして数年前にはその詩話の補遺四巻を上木し、連月十六日を期して詩会を本郷ほんごう一丁目の邸宅に開いていた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
が、誰よりも一番似つかはしかつたのはあの老来なほ矍鑠くわくしやくとした端正な鍵屋の隠居、神原直造であつた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
しかしその矍鑠くわくしやくとした気力と、つや/\しい顔の輝きとの少しも変らないのには全く驚きますよ。