真暗黒まっくらがり)” の例文
お葉はただ無闇に行手を急いだ。昼ならば一度越えた路について、多少の心覚えや目標めじるしも有ったか知らぬが、真暗黒まっくらがりでは何が何やらちっとも判ろう筈が無い。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)