“盲腸炎”の読み方と例文
読み方割合
もうちょうえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
脊骨せぼねくじいた人が三人程に、火傷やけどの人や、三階や二階から落ちた人や、盲腸炎もうちょうえんの人や、なか/\種々な種類の患者が居ります。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
最初の弔辞は盲腸炎もうちょうえんになった重野少尉しげのしょういのために書いたものだった。当時学校へ来たばかりの彼は重野少尉とはどう云う人か、顔さえはっきりした記憶はなかった。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一年に一度か二年に一度、急病人を町の病院へ運んでゆくみさきの村の大事件を、さかのぼって子どもたちは考えていた。かつて小石先生もこうして運ばれたのだ。怪我けがをしたか、急性の盲腸炎もうちょうえんか。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)