“目睹”の読み方と例文
読み方割合
もくと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じぶんが目睹もくとしたところと藤十郎から聴いた事実をあれこれと照し合せ比べ合せ、頭の中でしきりに結んだり解いたりしていたが、そのうちに
その句の傾向は平生へいぜい目睹もくとする卑近な人事景色の内から、比較的趣味の深い趣向を見つけ出して、屈折をつけて平凡でないように叙するのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
高架線の両側にそびえる高層建築の景観を目睹もくとした時は、久し振に帝都の威容と云うようなものに接した気がして、多少の興奮を覚えないでもなかった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)