“目中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくちう33.3%
もくちゅう33.3%
もくちゆう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事実に構はずに、理想を目中もくちうに置いてゐます。それを人間といふ奴が、あらゆる事実中の最も短命な奴の癖に、自分も事実よりは理想を尊ぶのだと信じようとしてゐるのですね。
それはそういう人達がどんなに偉大であろうが、どんなに権勢があろうが、そんな事は自分の目中もくちゅうに置いていなかったからである。それから又こんな事を思った。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたくしの目中もくちゆうの抽斎や其師蘭軒は、必ずしも山陽茶山のしもには居らぬのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)