“癯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
66.7%
やつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋は早い奥州の或山間、何でも南部領とかで、大街道とは二日路も三日路も横へ折れ込んだ途方も無い僻村の或寺を心ざして、其男は鶴の如くにせた病躯を運んだ。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
秋は早い奥州の或山間さんかん、何でも南部なんぶ領とかで、大街道おおかいどうとは二日路ふつかじ三日路みっかじも横へ折れ込んだ途方もない僻村へきそんある寺を心ざして、その男は鶴の如くにせた病躯を運んだ。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかししまりはよさそうゆえ、絵草紙屋の前に立っても、パックリくなどという気遣きづかいは有るまいが、とにかく顋がとがって頬骨があらわれ、非道ひどやつれているせいか顔の造作がとげとげしていて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)