“疥癬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいせん65.0%
ひぜん20.0%
しつ15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえ漢中の張魯が、わが国にあだをなすとも、それは疥癬かいせん(皮膚病)のやまいにすぎぬ。けれど玄徳を引き入れるのは、これ心腹の大患です。不治の病を
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は絶えず誰かに嘲笑されるだろうという恐怖を疥癬ひぜんのように皮膚に繁殖させていた。必要以上に肩身の狭い思いを、きょろきょろ身辺を見廻す眼の先にぶら下げていたのである。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
彼は、下田から一里ばかりの蓮台寺れんだいじ村にある湯が、瘡毒そうどく疥癬しつにいいということをきいたので、すぐその日、蓮台寺村に移って入湯した。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)