畜犬票ちくけんひょう)” の例文
いぬころしが、はいってくるというので、いぬっているうちでは、かわいいいぬられてはたいへんだといって、畜犬票ちくけんひょうをもらってきてつけてやりました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
畜犬票ちくけんひょうが、ふるくなったような、おおきさも、色合いろあいも、そっくりでありましたので、もしこれをいぬ首輪くびわにぶらさげておいたら、だれのにも、畜犬票ちくけんひょうえるであろうとおもいました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、だれも、畜犬票ちくけんひょうなどをもらってきて、つけてくれるものがなかったのです。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
いぬたちのあいだにも、たたかってよわいものは、つよいものに絶対ぜったい服従ふくじゅうするというおきてがあって、よるになると、どこかのいぬが、畜犬票ちくけんひょうをチャラチャラとらしながら、うしほねや、パンくずなどをくわえて
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)