“田打櫻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たうちざくら50.0%
タウヂざくら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雜木林をチヨビチヨビ並べて一と筋につらなる村々の低空ひくぞらに、遠眼にもてらてらと白いつやを放して田打櫻たうちざくらの咲く見事さは、奧の日本を未だ知らぬ人には想像がつくまい。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
コブシはこの地方では普通田打櫻たうちざくらと言ひならして居る。丁度この花の咲くあたりから、百姓は烈しく働き出し、岩木川沿岸のひろびろとした平野では到るところ田打ちを始めるからである。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
晝間ひるまネなれば田打櫻タウヂざくらハナコサゲんで、それガラマダグワツグワツと田サ這入ハエて、はゝゝゝゝゝ『婆のコオソア、ホウイヤ、ホウ……、ばゞコオソア、ばゞコオソアホウエヤ、ホウ……』
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
田打櫻タウヂざくらハナコでも、蕗臺バキヤタヂハナコでも、彼處アコ田畔タノクロガラ見れバ花見はなみコだデバせ。弘前フロサギ公園地こうゑんち觀櫻會くわんあうくわいだけヤエにお白粉しろいカマリコアポツポドするエンタ物でネエネ。フン! 二十六にじふろくオドタテ何ア目ぐせバ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)