瓢箪形ひょうたんがた)” の例文
そして奥御殿のある所は独立した一つの丘になっていて、そこから瓢箪形ひょうたんがたにもう一つの大きい丘がつゞき、その方に表御殿が建っていた。
瓢箪形ひょうたんがたの一方に砂を盛って、その一方が一方に満つるまでを一時ひとときとして説教と読み書きそろばんの時間を区分しました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「然うかも知れません。死んだら瓢箪形ひょうたんがたの墓を建てゝくれと遺言するくらいの飲んだくれでしたから、自業自得です」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
一つどうですと向う側の田中君から瓢箪形ひょうたんがた西洋梨せいようなしすすめられた時は、手を出す勇気すらなかった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)