瓜生山うりゅうやま)” の例文
口惜くちおしくすら武蔵は思って、そのいきさつをただすと、又八は、三年坂の旅籠はたごで出会ったことから、過ぐる夜、瓜生山うりゅうやまで再び会って、ふと出来心のように、江戸へ駆落ちする相談を決め
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銀閣寺の別当なにがしの閑宅であったが、ちょうどいているというので、過ぐる夜の——武蔵と瓜生山うりゅうやまで別れたあの翌日から、烏丸家の口添えで、お通のためにしばらく借りうけたものだった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
志賀山と瓜生山うりゅうやまあいさわあたりで、お通から別れ去った宮本武蔵は
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)