“玉簪花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎぼし33.3%
ぎよくさんくわ33.3%
たまのかんざし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉は一葉はらんをいたく小さくしたるが如く、一つの茎に花の六つ七つ五つ咲くさまは玉簪花ぎぼしの如し。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
宿題は「園中秋草花盛開」で、蘭軒は五絶の体を以て、紫苑、秋海棠、葒児こうじ鴨跖草あふせきさう玉簪花ぎよくさんくわ地楡ちゆ沙参さじん野菊やきく秋葵しうきの諸花を詠じた。席上課題は「柬友人約中秋飲」で、蘭軒に七絶一があつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
椿つばきあり、つつじあり、白丁はくちょうあり、サフランあり、黄水仙きずいせんあり、手水鉢ちょうずばちの下に玉簪花たまのかんざしあり、庭の隅にかわらのほこらを祭りてゴサン竹の藪あり、その下にはアヤメ、シヤガなど咲きて土常に湿うるおへり。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)