“一葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとは48.0%
いちよう40.0%
いちえふ6.0%
いちは2.0%
はらん2.0%
ひとつ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西風にしかぜかはちるとき西岸せいがんしのをざわ/\とゆるがす。さら東岸とうがん土手どてつたうてげるとき土手どてみじか枯芝かれしば一葉ひとはづゝはげしくなびけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一葉いちようさんの小説の男などがその例ですが、女の書く女も大抵やはり嘘の女、男の読者に気に入りそうな女になっているかと存じます。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
近所きんじよいぬとほくからげさうな、が、掻垂眉かいだれまゆのちよんぼりと、出張でばつたひたひにぶらさがつた愛嬌造あいけうづくり、とると、なき一葉いちえふがたけくらべのなかの、横町よこちやう三五郎さんごらうる。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そうしてお仙やお藤のように、詩人や墨客からも認められた。彼女の出ている一葉いちは茶屋、そのため客の絶え間がなかった。お杉はこの頃十七であった。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
葉は一葉はらんをいたく小さくしたるが如く、一つの茎に花の六つ七つ五つ咲くさまは玉簪花ぎぼしの如し。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
写真の裏に一葉ひとつ々々、お墨附があってよ。年、月、日、西岡時彦写之これをうつす、お貞殿へさ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)