玄關境げんくわんざかひ)” の例文
……はるかこゑえると、戸外おもてよひくちだのに、もう寂寞しんとして、時々とき/″\びゆうとかぜさわぐ。なんだか、どうも、さつきから部屋へやがこもる。玄關境げんくわんざかひのふすまをけたが、矢張やつぱいきがこもる。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)