“献上物”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
けんじやうもの	50.0%
けんじょうもの	50.0%

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

けんじやうもの(逆引き)

同じ献上物（けんじやうもの）の刀剣は皆（みんな）なまくらで鏡と比べたらてんで談話（はなし）にもならなかつたさうだ。

茶話：02 大正五（一九一六）年 (新字旧仮名) ／薄田泣菫(著)

公爵は南蛮から献上物（けんじやうもの）の小鳥でも見るやうに、しげしげと女記者の身体（からだ）を見廻した。

茶話：04 大正七（一九一八）年 (新字旧仮名) ／薄田泣菫(著)

けんじょうもの(逆引き)

すると大神（おおかみ）は手を打ってお喜びになり、その献上物（けんじょうもの）をすっかりお受けいれになりました。

古事記物語 (新字新仮名) ／鈴木三重吉(著)

「ほホゥ、筆幸から献上物（けんじょうもの）とナ」

魔像：新版大岡政談 (新字新仮名) ／林不忘(著)

“献上物（献上品）”の解説

献上品（けんじょうひん）とは、身分の高い人への贈り物。現在の日本では主に皇室に献上される品を指す。宮内庁長官官房総務課が担当する。
食品・日用品以外では工芸品・美術品が連想されがちだが、それに限らず、たとえば京都御所の御内庭の「樹木、自然石、灯籠などの多くは、献上品で」ある。
なお、宣伝・パッケージなどに「皇室献上品」と銘打った商品が見られるが、これらは御用達と同様に表示制度としては存在しない制度が無いといっても誰でもが献上できるというものでなく、相応の手続きは必要である。御用達#納入と献上を参照。。
また、献上物（けんじょうもの）という場合、江戸時代に将軍から朝廷に献じた物、あるいは各藩主から将軍に献じた物を指すことが多い。
(出典:Wikipedia)