狩集かりあつ)” の例文
住職も非常に困って檀家だんか狩集かりあつめて見張みはるとなると、見ている前で、障子がめらめらと、燃える、ひゃあ、ととびついて消す間に、うつばりへ炎が絡む、ソレ、と云う内羽目板から火を吐出ふきだ
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
愚と言われ、嫉妬しっとと言われ、じんすけとあざけられつつも、多勢たぜいの人数を狩集かりあつめて、あの辺の汽車の沿道一帯を、あわ蕎麦そば、稲を買求めて、草に刈り、あくたにむしり、甚しきは古塚の横穴をあばいてまで
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)