“父祖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふそ80.0%
みおや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸いにして、なかるべき筈の一命をたもち、父祖ふそ食禄しょくろくをうけてきた幕府へも、いささか報恩の労をつくし得たことは、法月家の不肖児ふしょうじ弦之丞としてできすぎた僥倖ぎょうこう
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父祖ふそ十代の御恩ごおんを集めて此君一人にかへし參らせばやと、風のあした、雪のゆふべ蛭卷ひるまきのつかのも忘るゝひまもなかりしが、思ひもかけぬ世の波風なみかぜに、身は嵯峨の奧に吹き寄せられて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
父祖みおやの遠い歴史を物語つてくれたのかも知れないけれど、この耳に聞いた覚えもないほどに、きれいに忘れてしまつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)