“燔(や)” の例文
灯(ひ)に照らして見ると、彼は青面(せいめん)の大きい※猿(かくえん)に変じていた。打ち殺してそれを火に燔(や)くと、その臭気が数里にきこえた。
また能く火と変じ、その竜火湿を得ればすなわち焔(も)ゆ、水を得ればすなわち燔(や)く、人火を以てこれを逐えばすなわち息(や)む、竜は卵生にして思抱す〉
カスタード(牛乳(ぎうにう)と鷄卵(たまご)とに砂糖(さたう)を入(い)れて製(せい)したるもの)、鳳梨(パイナツプル)、七面鳥(めんてう)の燒肉(やきにく)、トッフィー(砂糖(さたう)と牛酪(バター)で製(せい)して固(かた)く燔(や)いた菓子(くわし))、それに牛酪(バター)つきの𤍠(あつ)い炕麺麭(やきぱん)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
まして軍隊の精神は麪麭(パン)を燔(や)くやうに急造し得るものでは無い。陸海軍の精鋭は我が邦の大幸福であるが、之を愛惜するの工夫を缺いたならば寒心すべきものがある。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
里見の天海(てんかい)たる丶大(ちゆだい)や防禦使の大角(だいかく)まで引っ張り出して幕下でも勤まる端役を振り当てた下(した)ごしらえは大掛りだが、肝腎の合戦は音音(おとね)が仁田山晋六(にたやましんろく)の船を燔(や)いたのが一番壮烈で
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そこで燔(や)けている。沸いている。5255
幻の如く、又阿片を燔(や)く烟の如く
ヒウザン会とパンの会 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
雨が小歇(おやみ)になると、町の子供や旅館の男が箒(ほうき)と松明(たいまつ)とを持って桜の毛虫を燔(や)いている。この桜若葉を背景にして、自転車が通る。桑を積んだ馬が行く。方々の旅館で畳替(たたみが)えを始める。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
雨が小歇(こや)みになると、町の子供や旅館の男が箒(ほうき)と松明(たいまつ)とを持って桜の毛虫を燔(や)いている。この桜若葉を背景にして、自転車が通る。桑を積んだ馬が行く。方々の旅館で畳替えを始める。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)