煩悩盲目ぼんのうもうもく)” の例文
「そうだ、そなたの病気はここにあったの。うッかり肺臓へ力を入れて、さだめし胸が苦しかったであろう。ゆるしてくれ。これというのも一念にそちを想う煩悩盲目ぼんのうもうもく、悪い心でしたのではない」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)