“炉棚”のいろいろな読み方と例文
旧字:爐棚
読み方割合
マンテルピース33.3%
ろだな33.3%
ホップ16.7%
マントルピース16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その裡に、ふと気が付くと、正面の炉棚マンテルピースの上の姿見に、自分の顔が映つてゐた。彼が何気なく自分の顔を見詰めてゐた時だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
火のない炉棚ろだなの上の古いさら、天じょう、黒いふしあな、かべにえぐられたくぼみの中のキリストのぞう、かべとゆかのさかいで、二つにおれているじぶんのかげぼうし
名なし指物語 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
丸い銅の茶釜が、炉棚ホップの上でちんちん煮立にえたってるの。寝台もすっかり変えなければ。それから、小雀達は窓に来て入ってもようござんすかというように、慣らしてしまうの。
「これは、どうも恐縮ですな。」と、いいながら受け取って、炉棚マントルピースの大理石の上に、人形でも横たえるように、大事に花束を置いた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)