“火煙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひけむり66.7%
かえん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遂に六億万年前の古世代までやって来ると……ドウダ……天地をくつがえす大噴火、大雷雨、大海嘯おおつなみ、大地震の火煙ひけむり、水けむり、土煙つちけむり
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もともと秋冬あきふゆのない島だが、夏の季に入るなり、一帯の岩島が日輪にあぶりつけられて火煙ひけむりをあげるほどに熱し、岩層に手足をつけるとたちまち大火傷やけどをする。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「峠に火煙かえんをあげなば、せっかく、落ちのびて来た曹操も、道に敵あることを覚り、ほかへ方角を変えて逃げ失せはいたすまいか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)