漕納こぎおさめ)” の例文
これはどういう事実だと聞くと、長年このわたしをやッていた船頭が、もう年を取ッたから、今度息子むすこを譲ッて、いよいよ隠居いんきょをしようという、このが老船頭、一世一代いっせいちだい漕納こぎおさめだというんだ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)