演芸えんげい)” の例文
そうとすればわたしたちはなによりまずヴァルセへ行ってバンジャメンに会う。その道にできるだけほうぼうで演芸えんげいをして歩こう。
迷亭も「僕もいこう、僕はこれから日本橋の演芸えんげい矯風会きょうふうかいに行かなくっちゃならんから、そこまでいっしょに行こう」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見物席けんぶつせきの三分の一がふさがっただけでしたけれど、馬の曲乗り、自転車の曲乗り、竹わたり、綱渡つなわたり、空中飛行ひこうぞう曲芸きょくげい猛獣使もうじゅうつかいの芸当げいとう、少女たちのダンスと、演芸えんげいはそれからそれへ
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
もう夜中をぎていた。いよいよおしまいの一番をやるときに、かれらが演芸えんげいに使っていた大きな鉄のぼうがマチアの足に落ちた。
ボブはカピが演芸えんげいの合い間にげいをして見せてくれることをのぞんでいた。わたしたちはやくそくができて、あくる日決めた時間に来ることを申し合わせた。
お客はたいてい子どもたちであったから、同じ演芸えんげいを何度も何度もくり返してやってもあきることがなかった。金持ちの子どもたちで、多くはイギリス人とアメリカ人の子どもであった。
そこでわれわれのあとからついて来る群衆ぐんしゅうの数が相応そうおうになると、さっそく演芸えんげいを始めるが、ほんの二、三人気まぐれなやかしのお客だけだとみると、わざわざ足を止める値打ねうちもないので
「わたしはただ一度手を上げました。わたくしはいつもの演芸えんげいをいたしまする場所にまいりますと、ちょうど警官がわたくしのれています子どもを地の上に打ちたおすところを見たのでございます」