“滾滾”の読み方と例文
読み方割合
こんこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静かではあるが、ずっと深いところから滾滾こんこんと湧いて来る感じである。或はとく子一人に対するものではないかも知れない。
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
更に登ること少許すこしばかりにして、路傍に小山の如き巨岩がそばだち、右に大残雪があって雪解の水が滾滾こんこんと流れている、それを見ると誰しも一口飲まずには通れない。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
失恋の一時ひとときたたずむショパンの右手は、こうして、忘れ果てたあの懐しい情歓を奏でるのだ。滾滾こんこんと絶え間なく流れ落ちる噴き上げの水の中に、華やかな虹色の水滴を転ばせながら。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)