清見潟きよみがた)” の例文
清見潟きよみがたの風光むかしながらにして幾度となく夜半の夢に入れど、身世怱忙しんせいそうばうとしてにはか風騷ふうさうの客たりがたし。われ常にこれを恨みとしき。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ここから先にも、清見潟きよみがた、黄瀬川、足柄あしがら、大磯小磯、そして鎌倉口の仮粧坂けわいざかまで、ほとんどみちの花を見かけない宿場はない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)