清廉潔白せいれんけっぱく)” の例文
清廉潔白せいれんけっぱくな士道の君主として、今日まで、公私の行状おこないに、些細ささいきずも持たない人であった。顔をうなずかせて、すぐに云った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金にって、保護されていない人格などは、要するにあてにならないのだ。清廉潔白せいれんけっぱくなど云うことも、本当に経済上の保証があって出来ることだよ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「おじさん、そいでもね、まちがえて持ってきたんだってよ。ほんとにとっていくつもりじゃなかったんだよ。ぼくにね、人間は清廉潔白せいれんけっぱくでなくちゃいけないっていってたよ」
うた時計 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
上役の憎悪にくしみを受けて、清廉潔白せいれんけっぱくの身を殺さねばならなくなったのを、子供心に見て以来、いわば、社会の不合理な組織を、にくあざむ、激情止み難く、ついに、無頼に持ち崩し、とうとう
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「これね、おじさん、清廉潔白せいれんけっぱくの廉て字だよ」
うた時計 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
清廉潔白せいれんけっぱくれんだよ」
うた時計 (新字新仮名) / 新美南吉(著)