混合ごっちゃ)” の例文
おべんちゃらと、おためごかしを混合ごっちゃにして、けだもの茶屋の飲代のみしろぐらいは、たしかにお松からせしめていることは疑うべくもありますまい。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
台所ばかりを働いている田舎丸出しの越後えちご女は、よくお鳥に拭巾と雑巾とを混合ごっちゃにされたり、奥からの洗濯物のなかに汚い物のついた腰巻きをつくねておかれたりするので、ぶつぶつ小言を言った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ここでは混合ごっちゃにせぬつもりである。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
「道はヌカるし、固めておけばジクジク流れ出すし、泥と一緒に混合ごっちゃになって、白粉おしろいげて、痘痕面あばたづら露出むきだしたようなこのザマといったら」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)