“深甚”の読み方と例文
読み方割合
しんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この深甚しんじんな、異例の言葉に対して、何と挨拶すべきか、お松はぽっとしてしまいましたが、やがて、卓の上に泣き伏してしまいました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
悲壮の美あり、崇高の観念あり。汚辱おじょくも淫慾も皆これ人類活力の一現象ならずして何ぞ。彼の尊ぶ所は深甚しんじんなる意気の旺盛おうせいのみ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
シューベルトはドイツのアクセントに深甚しんじんな注意を払い、ドイツ語の詩の美しさを生かして全く新しい歌曲を創始したのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)