淡水たんすい)” の例文
玉露ぎょくろに至ってはこまやかなる事、淡水たんすいきょうを脱して、あごを疲らすほどのかたさを知らず。結構な飲料である。眠られぬと訴うるものあらば、眠らぬも、茶を用いよと勧めたい。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そういうわけではありません……つまり、淡水たんすい鹹水かんすいとの区別かも知れません。淡水は、線を以て描くによろしく、鹹水は、色を以て現わすのが適当という程度のものか知ら……」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やう/\ととうげかか雲霞くもかすみ 淡水たんすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)