消火栓しょうかせん)” の例文
「やってみましょうか。消火栓しょうかせんをひらいてホースをつなげばいいのです。ホースの水は、ひじょうな力ですから、あいつはきっと、すべりますよ。」
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ともかくも、この種の研究を充分に進めた上で、消防署の配置や消火栓しょうかせんの分布を定めるのでなければ決して合理的とは言えないであろうと思われる。
函館の大火について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「いえ、こちらへ上がったのは水道の鉄管を抜けてきたのです。それからちょっと消火栓しょうかせんをあけて……」
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
消火栓しょうかせんの配置とか、道路のとりひろげとか、なおいろいろの要件がふくまれているが、屋根の葺きかたや諸材料の改良が、その一つにかぞえられるかどうかはまだ疑問である。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)