“浅葱”のいろいろな読み方と例文
旧字:淺葱
読み方割合
あさぎ97.4%
あさつき2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日光の隠顕いんけんするごとに、そらの色はあるいは黒く、あるいはあおく、濃緑こみどりに、浅葱あさぎに、しゅのごとく、雪のごとく、激しく異状を示したり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
着ている物は浅葱あさぎ無紋むもん木綿縮もめんちぢみと思われる、それに細いあさえりのついた汗取あせとりを下につけ、帯は何だかよく分らないけれども
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あれほど美味いという河豚も、もしあの刺身の黄橙酢に添える浅葱あさつきと、チリ鍋に入れるこれが冬の畑の物かと眼を醒ますような青々とした春菊がなければ、僕は箸を出す気になれまいと思う。
河豚 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬の日の光えたつ浅葱あさつきは添ひゆく子らのに映るらし
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)