浄衣じょうい)” の例文
旧字:淨衣
それぞれ小八葉こはちようの車で、前後のすだれを高々とかかげ、左右の物見窓も開かれていた。宗盛はもう白い浄衣じょういを身に着けていた。
呂範は君前をさがるとすぐ浄衣じょういに着かえて祭壇のある一房へ籠った。伏犠神農ふっきしんのうの霊にいのり、ひれ伏すこと一刻、占うこと三度みたび地水師ちすいしを得た。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、北の方はあわせ小袖こそでに、浄衣じょういを添えて差し出した。衣服を取り更えると、重衡は、今まで着ていた狩衣を差し出した。